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地下トンネルで、地盤沈下発生 最大13cm

首都高速道路の横浜環状北線の地下トンネル工事で、
地盤沈下が起こりました。
住宅街の中で、最大13センチも地盤が沈下しました。

今回の沈下事故は、外環道路工事と、多数の類似点があります。
1. 地中拡巾部 (複数のトンネルを合流させるため、トンネルのサイズを地下で大きく広げる部分)付近で起きている点
外環の地中拡幅部の大きさは、今回の横浜北の断面積で4倍、長さで10倍以上。
被害発生の危険性も、被害の深刻度も桁違いに大きいと言わざるを得ません。

2. トンネルの構法がシールドトンネルである点
これまで国土交通省は「シールドトンネル構法は最も安全な構法でまず地盤沈下は起こらない」と説明してきました。
しかし、その言葉は、見事にくずれました。

注目すべき問題点は
A. トンネル工事部分から、400mも離れた地点で起こっている点
この地域は、計画段階では、離れているため、工事の影響は受けないという判断の下、
地盤調査等を行っていません。外環道路においても、工事範囲から概ね40mを超える範囲は、家屋調査を行っていませんが、その考え方が根本的に誤っていると問わざるを得ません。

B. 沈下範囲が百数十メートル四方という広い範囲に及んでいる点
数十軒に被害が及んでいることになります。

C. 工事自体に何らかの瑕疵・問題点が認められない点
工事に問題がないということは、今後もいつ、どこで起こってもおかしくない事故ということになります。

D. 工事後1年以上経過して、沈下が進んでいる点
「トンネル工事は工事中だけが危険なのではない」という私たちの主張が現実のものとなりました。

■テレビ各社報道
□NHKニュース  8月4日 17時05分
首都高工事で地盤沈下 住宅にひびなど苦情数十件

□TBSニュース   8月3日19時57分
首都高工事の影響か、横浜市で最大14cmの地盤沈下

□ANNニュース   8月4日 18時55分
首都高の工事で地盤沈下 住宅にひびなど被害 横浜

■新聞各社報道

□朝日新聞デジタル  8月3日12時04分
首都高工事で地盤沈下、住宅にひび 横浜・神奈川区内

□朝日新聞デジタル  8月3日16時30分
住宅街、最大13センチ沈下 百数十メートル四方、影響 横浜の首都高工事

□神奈川新聞  8月4日02時00分
住宅街で最大13.7センチ地盤沈下 首都高横浜北線の工事が影響

今回の事故については、現地と接点をもち、さらに情報を収集していく予定です。